横丁の名探偵

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あ

あぁああのひろおまで【アァー、あの日ローマで】（作品）
　的村ミチルが歌った歌の歌詞。[枯葉色の街で]
あいいろ【アイ色】（色）
　「〜のワンピース」[猫は知っていた]
あいすくりいむ【アイスクリーム】（飲食物）
　堅岡玉代の誕生日で出された。[冷えきった街]
あお【青】（色）
　「〜眼鏡」[猫は知っていた]
　「さっと〜ざめた。」[殺人配線図]
　的村文夫の畳の上に固まっていた油絵の具の色。[枯葉色の街で]
あおい【青い】（色）
　「〜顔色」「〜影」「〜カキの実」「〜ワイシャツ」「〜スカート」「〜色」「〜目」[猫は知っていた]
　「〜スカート」「〜パジャマ」[林の中の家]
　「〜屋根がわら」[殺人配線図]
　「〜プラスチック」「〜石」「〜顔」[枯葉色の街で]
　「〜をしたカローラ」「〜みみず」「〜顔」[冷えきった街]
あおく【青く】（色）
　「〜なった」[猫は知っていた]
　「〜のびかかった麦畑」[殺人配線図]
　「〜塗ったドア」[枯葉色の街で]
　「〜なって怒りだした」「〜なって」[冷えきった街]
あおぐろく【青黒く】（色）
　「〜むくんだ」[林の中の家]
あおさ【青さ】（色）
　「顔色の〜」[枯葉色の街で]
あおざめた【青ざめた】（色）
　「〜顔」[猫は知っていた]
　「〜顔」「〜横顔」[林の中の家]
　「〜額」[枯葉色の街で]
　「〜顔」[冷えきった街]
あおざめて【青ざめて】（色）
　「〜はいるが」[猫は知っていた]
あおじろい【青白い】（色）
　「〜顔」[猫は知っていた]
　「顔色の〜」[林の中の家]
　「顔が〜」[冷えきった街]
あおじろく【青白く】（色）
　「〜こわばった顔」[猫は知っていた]
　「胸が、〜見えた」[林の中の家]
あおっぽい【青っぽい】（色）
　「〜色を主調にした」[枯葉色の街で]
あおまつがくえんこうとうがっこう【青松学園高等学校】（組織）
　三田にある。[枯葉色の街で]
あおまつがくえんちゅうがっこう【青松学園中学校】（組織）
　三田にある。[枯葉色の街で]
あおみ【青味】（色）
　「〜をおびて」[枯葉色の街で]
あおむらさき【青紫】（色）
　「〜の煙」[冷えきった街]
あおやま【青山】（土地）
　ＪＢＣテレビがある。[冷えきった街]
あおやまごちょうめ【青山五丁目】（駅）
　都電の停留所。清和建設工業株式会社の最寄り駅。[枯葉色の街で]
あおりんご【青リンゴ】（飲食物）
　「〜のような色」[枯葉色の街で]
あか【赤】（色）
　「〜鉛筆」[林の中の家]
　「〜や白の金魚」「〜の他人」「〜革の靴」「〜ら顔」「〜っぽい茶色の靴」[殺人配線図]
　「〜電話」的村文夫の畳の上に固まっていた油絵の具の色。「〜と黒の厚手のじゅうたん」[枯葉色の街で]
あかあおみどり【赤青緑】（色）
　抵抗のカラーコードの例[殺人配線図]
あかあか【赤々】（色）
　「〜とした夕日」「〜と夕焼けしていた」[枯葉色の街で]
あかい【赤い】（色）
　「〜三輪車」「〜ビロードのスリッパ」[猫は知っていた]
　「〜コート」「かえでの〜葉」「〜しまのはいった」[林の中の家]
　「〜かわら」「例の家の〜壁」「〜綿入れのちゃんちゃんこ」〔〜三輪車」[殺人配線図]
　「〜の看板」「〜ポロシャツ」「〜鳥居」「〜自動車」「〜塗下駄」「〜乳母車」「〜小さな塗り箸」[枯葉色の街で]
　「〜表紙のついた本の山」「〜提灯」電話。[冷えきった街]
あかいいえのひみつ【赤い家の秘密】（本）
　箱崎敬ニ所有の本。Ａ・Ａ・ミルン原作。[猫は知っていた]
あかかっしょく【赤褐色】（色）
　「〜のふちの太い眼鏡」[林の中の家]
あかく【赤く】（色）
　「〜なった」[猫は知っていた]
　「〜充血した目」「まぶたを〜泣きはらして」「顔を〜」[林の中の家]
　「まぶたが〜、はれぼたかった。」[殺人配線図]
　「〜なってとちってしまう」「今度は敦子が〜なって」[枯葉色の街で]
　「〜さびが出ていた」「〜焼けていた」「〜なって」[冷えきった街]
あかぐろく【赤黒く】（色）
　「〜焼ける」[猫は知っていた]
あかちゃ【赤茶】（色）
　「〜けた畳」[殺人配線図]
あかちゃいろ【赤茶色】（色）
　「〜の壁」[殺人配線図]
あかちゃけた【赤ちゃけた】（色）
　「〜電灯の光」[猫は知っていた]
あかっぽい【赤っぽい】（色）
　バー「サファイア」の女たちの服装の色。[枯葉色の街で]
あかとくろ【赤と黒】（色）
　「〜のチェックのブラウス」[林の中の家]
あかぶどうしゅ【赤葡萄酒】（飲食物）
　堅岡清嗣家のダイニングキッチンにあった。[冷えきった街]
あかみ【赤味】（色）
　「〜がひいた」[林の中の家]
　「ほおに、はっと〜がさした。」[殺人配線図]
　「〜のかかった」「顔からみるみる〜が消えた」[冷えきった街]
あかむらさき【赤紫】（色）
　「〜のアザ」[猫は知っていた]
あかむらさきいろ【赤紫色】（色）
　「ヒフの色は〜」[猫は知っていた]
　「〜に腫れあがって」[冷えきった街]
あきの【秋野】（人）
　花牧伊真子の右隣に住んでいる。[枯葉色の街で]
あくあらんぐ【アクアラング】（その他）
　海の底に潜る道具。[冷えきった街]
あくせうはれもの【悪性腫物】（病気）
　不治の病。[猫は知っていた]
あげあぶら【あげ油】（飲食物）
　「〜のにおいのこもった露地」[枯葉色の街で]
あこにちん【アコニチン】（薬）
　毒。[猫は知っていた]
あさがやしょ【阿佐ヶ谷署】（組織）
　菅原巡査が勤務。[枯葉色の街で]
あさくさ【浅草】（土地）
　ここの民芸品屋に布施平吉が笛を売っている。[冷えきった街]
あさぐろい【浅黒い】（色）
　「〜太った刑事」「〜太った人」[猫は知っていた]
　「色はやや〜」[枯葉色の街で]
あざぶ【麻布】（と）
　塩入卓之助が住んでいた。[殺人配線図]
あざぶ【麻布】（土地）
　洋裁店アザミがある。[枯葉色の街で]
あざみ【アザミ】（組織）
　的村文夫の妻の親友がやっている洋裁店。麻布の広尾にある。広尾橋の電停からちょっとはいったところにある。[枯葉色の街で]
あじさい【あじさい】（植物）
　吉川家前の空き地にある。[猫は知っていた]
あずきいろ【アズキ色】（色）
　「〜の帯」[猫は知っていた]
あっぷるぱい【アップル・パイ】（飲食物）
　堅岡家で三影潤に出された。[冷えきった街]
あひさん【アヒ酸】（薬）
　毒。[猫は知っていた]
あめ【飴】（飲食物）
　この紙を的村ミチルが＠ちらかした。[枯葉色の街で]
あやねえさん【綾ねえさん】（人）
　須藤恭平の友人の姉。額田ボードＫＫで社長室の掃除をしていたが、濡れ衣を着せられて解雇、その後自殺した。[枯葉色の街で]
あらかわ【荒川】（土地）
　運送店がある。[冷えきった街]
あれきさんだあ【アレキサンダー】（飲食物）
　塩入哲夫が注文した。[殺人配線図]
あわあお【淡青】（色）
　的村文夫の家のそばに泊まっていた車の色。[枯葉色の街で]
あわあおいろ【淡青色】（色）
　「〜のセーラー」[猫は知っていた]
　「〜のベンツ」[枯葉色の街で]
あわあかい【淡赤い】（色）
　「〜切符」[猫は知っていた]
あわあかく【淡赤く】（色）
　「〜紅が」[林の中の家]
あわいくりいむいろ【淡いクリーム色】（色）
　「〜をしたあまり格好のよくな八階建のマンション」[冷えきった街]
あわおあい【淡青い】（色）
　「〜清潔な開襟シャツ」[猫は知っていた]
あわべにいろ【淡紅色】（色）
　和服。[枯葉色の街で]
あわみどり【淡緑】（色）
　「〜のカーディガン」[林の中の家]

い

いいだいがく【Ｅ大学】（組織）
　尾根彰が通う。[殺人配線図]
いいちゅう【Ｅ中】（組織）
　成城からのバス路線にある。[冷えきった街]
いえなが【家永】（人）
　箱崎医院の看護婦。細おもて。すらっとしている。度の強い近眼鏡をかけている。[猫は知っていた]
いかいよう【胃かいよう】（病気）
　鳥居多起がなった。[殺人配線図]
いがらしゆきお【五十嵐行雄】（人）
　「ＭかＷか」の作者。[林の中の家]
いけぶくろ【池袋】（土地）
　モン・ペシェがある。檜山朝子の家がある。[冷えきった街]
いそだもとじ【磯田元治】（人）
　清和建設工業株式会社社長。日やけした卵形の頭には、まばらになりかけた髪がぴったりと横なでになでつけられている。俗物まるだしの顔。ずんぐり型で下腹がつき出ている。[枯葉色の街で]
いたばし【板橋】（土地）
　都立北稜台高校がある。[枯葉色の街で]
いだまつえ【井田松江】（人）
　的村文夫の隣人。色の黒い婦人。[枯葉色の街で]
いちょう【いちょう】（植物）
　箱崎医院にある。[猫は知っていた]
いぬ【犬】（動物種類）
　三影潤がサッチイに描いてあげた絵。「忠実な〜」[冷えきった街]
いぼた【イボタ】（植物）
　勝福寺の生垣。[猫は知っていた]
いもりさとる【井森悟】（人）
　ＪＢＣテレビのディレクター。諸田敦彦の高校時代のクラスメート。[冷えきった街]
いろじろ【色白】（色）
　「〜の古風な顔立ちの少女」[猫は知っていた]
　「〜のほっそりした若い女性」[殺人配線図]
　「〜で」[冷えきった街]
いわいこうじ【岩井浩治】（人）
　ニューワールド綜合探偵社の社員。堅岡このみのボディーガード。に雇われた。体が大きくて腕っぷしが強く、おまけに鼻がでかい魁偉な容貌の持ち主。最新の注意力を持つ四十男。子供に好かれるところがある。[冷えきった街]
いわへご【イワヘゴ】（植物）
　オシダ科。（ウラボシ科は間違いである旨をつなさんよりご教授いただきました。多謝。）[林の中の家]
いんどじん【インド人】（その他）
　ピアノの上に座っている。[冷えきった街]

う

うぃすきい【ウィスキー】（飲食物）
　ビールとの選択肢。[猫は知っていた]
ういすきい【ウイスキー】（飲食物）
　丸盆にびんが載っていた。的村文夫がこれをぶらさげて渡辺平太郎の家へ遊びに行った。的村文夫が飲んだ。[枯葉色の街で]
うぇえが【ヴェーガ】（その他）
　琴座の星の一つ。夜空でまたたいていた。[猫は知っていた]
うぇえるでん【ウェーデルン】（スポーツ）
　スキーの競技。三影潤ができる。[冷えきった街]
うえの【上野】（土地）
　一家五人殺しがあった。[猫は知っていた]
　音楽学校がある。[林の中の家]
うおさだ【魚定】（組織）
　的村ミチルが育った街にあった魚屋。[枯葉色の街で]
うぐいす【うぐいす】（動物種類）
　塩入家の近くの梅林で鳴いている。「〜の声の聞かれる季節」[殺人配線図]
うさぎ【うさぎ】（動物種類）
　三影潤がサッチイに描いてあげた絵。[冷えきった街]
うすいぐりいん【うすいグリーン】（色）
　「〜のシックなツーピース」[猫は知っていた]
うすいはいいろ【うすい灰色】（色）
　「〜のシャツ」[冷えきった街]
うすぐろく【薄黒く】（色）
　「〜くまのような影」[枯葉色の街で]
うすずみいろ【薄墨色】（色）
　グレイの意味。[林の中の家]
うすむらさき【うす紫】（色）
　「〜のアイシャドー」[林の中の家]
うすももいろ【薄桃色】（色）
　花巻伊真子の横手の庭に生えていた小菊の色。[枯葉色の街で]
うつみじろう【内海次郎】（人）
　内海義彦の息子。[林の中の家]
うつみせつこ【内海世津子】（人）
　内海義彦の妹。２３歳。地味で考え深いタイプ。きゃしゃだが健康そう。大学出。[林の中の家]
うつみふさこ【内海房子】（人）
　内海義彦の妻。３１歳。達岡房子の本名。髪はアップ。二重あご。近越細君と女学校時代同級生。自尊心が強く、自己中心的。[林の中の家]
うつみよしひこ【内海義彦】（人）
　内海房子の夫。[林の中の家]
うま【馬】（動物種類）
　「〜の骨」の慣用句。[林の中の家]
うめかわよりこ【梅川より子】（人）
　保険の外交員。昭和生命新宿営業所勤務。[枯葉色の街で]
うんけい【運慶湛慶】（人）
　金剛力士を作った。[冷えきった街]

え

えい【Ａ】（人）
　画家。画壇の中堅として活躍。堺瑞枝の愛人で、その後結婚。才能があり、画壇でのしあがった。政治的手腕があり、出身校もいい。[枯葉色の街で]
えいびいしいさつじんじけん【ABC殺人事件】（本）
　箱崎敬ニ所有の本。アガサ・クリスティー原作。[猫は知っていた]
えいようしっちょう【栄養失調】（病気）
　的村文夫がそう見られた。[枯葉色の街で]
ええめまるせる【マルセル・エーメ】（人）
　の本を小森敦子が江見次郎に誕生日プレゼントであげた。[枯葉色の街で]
えがわともこ【江川友子】（人）
　江川みどりの娘。[林の中の家]
えがわみどり【江川みどり】（人）
　生花教授。内海家の先の公園の裏手に住む。二十七か八。内海房子の友だち。サラリーマンの夫は自動車事故で死亡。[林の中の家]
えすく【Ｓ区】（土地）
　近越家があるＴ町の行政区。[林の中の家]
えすけいさつしょ【Ｓ警察署】（組織）
　内海房子殺害事件捜査本部が設置された。[林の中の家]
えすこ【Ｓ子】（人）
　三影潤の愛人。[冷えきった街]
えだまめ【枝豆】（飲食物）
　三影潤が天狗で注文した。[冷えきった街]
えっくすせんしつのきょうふ【Ｘ線室の恐怖】（作品）
　笠井あきら作。[猫は知っていた]
えっくすのひげき【Xの悲劇】（本）
　箱崎敬ニ所有の本。エラリー・クイーン原作。[猫は知っていた]
えぬうう゛ぃう゛ぃよんとぅどぅざんさんぶるとぅあきめめもあきてめ【エ・ヌー・ヴィヴィヨン・トゥ・ドゥ・ザンサンブル・トゥア・キ・メメ・モア・キ・テメ……】（作品）
　的村ミチルが歌った歌。モンタンの歌。[枯葉色の街で]
えぬえっちけいぎじゅつけんきゅうじょ【NHK技術研究所】（組織）
　世田谷通りに面する。[冷えきった街]
えぬびょういん【Ｎ病院】（組織）
　堅岡玉代が診察してもらった。[冷えきった街]
えびちゃいろ【エビ茶色】（色）
　「〜のケース」[猫は知っていた]
えびのふらい【エビのフライ】（飲食物）
　塩入伸夫の大好物。[殺人配線図]
えみじろう【江見次郎】（人）
　目だたない男。東北生まれ。細長い顎。きょとんととび出した臆病そうな目玉。頭の左右にとび出した大きな耳。二十五歳。のっぽだが、ボリュームはない。三人兄弟の末っ子。高校一年から詩を書き始めた。文芸クラブに籍を置いていた。詩人。気弱で善良な市民。[枯葉色の街で]
えむ【Ｍ】（人）
　桐影秘密探偵社の以前の依頼人。[冷えきった街]
えむかだぶるか【ＭかＷか】（作品）
　懸賞放送劇。五十嵐行雄作。[林の中の家]
えむこさん【Ｍさん】（人）
　檜山朝子の友だち。[冷えきった街]
えむじい【ＭＧ】（車種）
　堀敏郎が１台売った。[枯葉色の街で]
えむちゅう【Ｍ中】（組織）
　成城からのバス路線にある。堅岡家がこの学区域内にあり、堅岡冬樹はここの卒業生。[冷えきった街]
えりざべす【エリザベス】（その他）
　内海房子が使っていた。[林の中の家]
えるだい【Ｌ大】（組織）
　付属小学校に堅岡清範が通い、堅岡このみも通う予定。[冷えきった街]
えれき【エレキ】（楽器）
　堅岡冬樹が見ていたテレビに登場した。[冷えきった街]
えんさん【塩酸】（薬）
　劇薬。[林の中の家]
えんじ【エンジ】（色）
　タイルの色の例。[枯葉色の街で]
えんじいろ【エンジ色】（色）
　「〜の皮張りの小さなケース」[猫は知っていた]
　「〜のセーター」「〜の応接セット」[枯葉色の街で]

お

おいも【おいも】（飲食物）
　ミチルがいっぱい食べた。[枯葉色の街で]
おうむ【おうむ】（動物種類）
　「〜返し」の慣用句[冷えきった街]
おおかみ【狼】（動物種類）
　「恐喝の牙をむいた〜」[冷えきった街]
おおさか【大阪】（土地）
　志田家が住んでいた。江川みどりが住んでいた。[林の中の家]
おおしま【大島】（土地）
　須藤先生が修学旅行で行った。塩入みどりのおみやげにツバキ油を買った。[殺人配線図]
おおの【大野】（人）
　女性患者。小型トラックにはねられて入院。[猫は知っていた]
おおはたのぶ【大畑のぶ】（人）
　静光園入居者。[冷えきった街]
おおもり【大森】（土地）
　佐原信哉の自宅がある。[枯葉色の街で]
おおやいし【大谷石】（その他）
　額田総一郎の家のへいの材質。[枯葉色の街で]
おぎくぼ【荻窪】（土地）
　江川みどりが住んでいた。[林の中の家]
おこうこ【おこうこ】（飲食物）
　小森敦子が江見次郎に渡した。[枯葉色の街で]
おさけ【お酒】（飲食物）
　江見次郎は飲まない。[枯葉色の街で]
おしゃかさま【おしゃか様】（人）
　｢〜でもご存知あるめえ」の慣用句。[林の中の家]
おだきゅうでんてつ【小田急電鉄】（鉄道）
　近越家のそばを走っている。（但し具体的な名前は登場しない。）[林の中の家]
おちゃ【お茶】（飲食物）
　吉村が飲もうとした。[殺人配線図]
おちゃ【お茶】（いん）
　額田総一郎の妻が江見次郎に出した。[枯葉色の街で]
おちゃのみず【御茶ノ水】（土地）
　小物問屋が近くにあった。[猫は知っていた]
おっしれえたあ【オッシレーター】（その他）
　ラジオの調整に使う。[殺人配線図]
おでん【おでん】（飲食物）
　江見次郎がその屋台とすれ違った。[枯葉色の街で]
おとやていぞう【乙谷貞三】（人）
　塩入卓之助の助手。塩入家に下宿していたが、行方不明になった。電気学が専門で製図もできた。歳は三十ちょっと。放浪癖がある。明るいよくしゃべう男。ハンサムだし、小才もきくので人好きはする。重宝だが、頼りにはならない。文学、音楽、ダンス、映画、美術と、一応何でも知っていて何でもしゃべる。だが、少し深いことになると、何も知ってない。何ごとでも如才なく人に調子を合わせるが、そのくせ腹の中では、すこぶる得手勝手な、利己的な男。坊ちゃん育ちの気ままなところがあって、ときどきふらっといなくなっては半月とか一と月すると帰ってくる。[殺人配線図]
おにあられ【鬼あられ】（飲食物）
　律子がマージャンをしている人に運んだ。[冷えきった街]
おねあきら【尾根彰】（人）
　Ｅ大学の学生。法科か経済。塩入みどりの小学校の先生の紹介で塩入家に下宿することになった。若くて体もがっしりしている。まじめそうないい男。製紙会社に入社。長身のがっしりした体格。顔だちも、体格と同じくたくましい意志の強そうな目鼻だちで、単純だが正直な大きな目をしていた。[殺人配線図]
おまつ【お松】（人）
　塩入家のばあや。[殺人配線図]
おむすび【おむすび】（飲食物）
　的村文夫がミチルのために作った。的村文夫がミチルのために作っていた。[枯葉色の街で]
おやまだすみこ【小山田すみ子】（人）
　患者。頸部リンパ腺炎で箱崎医院に入院。[猫は知っていた]
おようかん【お羊かん】（飲食物）
　花巻伊真子が出した。[枯葉色の街で]
おりべはるひこ【織部治彦】（人）
　絵かき。堺の弟子の一人。上北沢に住んでいる。やや後退し始めた髪をオールバックになでつけた色の浅黒い男だった。頬もぽってりと肉づきが良く、鼻も口も大きく平たいが、ただ細い目だけが意外なほどやさしい光をたたえていた。今が働き盛りといったエネルギーに溢れた感じで、最近つき出してきたらしい下腹をズボンの胴まわりがはちい切れそうにしめつけている。[枯葉色の街で]
おるごおるでんしゃ【オルゴール電車】（その他）
　近越家のそばの私鉄（小田急電鉄と思われる。）を走っている。[林の中の家]
おるごおるでんしゃ【オルゴール】（その他）
　塩入卓之助の家で昼食の合図に鳴る。[殺人配線図]
おれんじじゅうす【オレンジ・ジュース】（飲食物）
　堅岡玉代の誕生日で出された。[冷えきった街]
おわれるおとこ【追われる男】（作品）
　テレビの番組[枯葉色の街で]