横丁の名探偵

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さ

さあもんぴんく【サーモン・ピンク】（色）
　「〜の紙」[枯葉色の街で]
さいきのぶこ【斎木のぶ子】（人）
　堅岡冬樹を育てたばあや。静光園入居。小柄な老婆。髪はごま塩で、丸い顔は歯がないためがあごが小さくしゃくれている。[冷えきった街]
さいだあ【サイダー】（飲食物）
　ガス中毒の妙薬。[林の中の家]
さかい【堺】（人）
　画伯。的村文夫が弟子入りしていた。的村文夫の前妻の父親。[枯葉色の街で]
さかいみずえ【堺瑞枝】（人）
　的村文夫の前妻。非常に美しい。頭が良くて勝気。[枯葉色の街で]
さかな【魚】（動物種類）
　木の上で魚が捕れたとでも、聞かされたような顔。[殺人配線図]
　三影潤がサッチイに描いてあげた絵。[冷えきった街]
さきそふぉん【サキソフォン】（楽器）
　北見彰弘のソロ。[林の中の家]
さくら【桜】（植物）
　「〜並木」。成城の道路にある。[冷えきった街]
さくら【サクラ】（植物）
　木版画に描かれていた。[冷えきった街]
さくらめし【桜飯】（飲食物）
　ご飯にしょうゆを入れて炊いたもの。[枯葉色の街で]
ささげ【ささげ】（飲食物）
　甘く煮たのを小森敦子が江見次郎に渡した。[枯葉色の街で]
さっかしょう【擦過傷】（病気）
　堅岡冬樹が襲われて負った怪我。[冷えきった街]
さっちい【サッチイ】（人）
　桐崎夫妻の令嬢。[冷えきった街]
さっぽろ【札幌】（土地）
　堅岡玉代に絵はがきを出した人が到着した場所。[冷えきった街]
さとえ【里枝】（人）
　塩入家の若い女中。十六、七。[殺人配線図]
さとみ【里見】（人）
　スズキ文具店の間借人の一人。赤ん坊がいる。[枯葉色の街で]
さはらしんや【佐原信哉】（人）
　学校の先生。青松学園高等学校勤務。自宅は大森。あごのとがった神経質そうな顔だちの、四十前後の男。教師らしい落ちついたもの言いをする。[枯葉色の街で]
さはらゆきよ【佐原雪代】（人）
　佐原信哉の妻。[枯葉色の街で]
さびしきひとびと【寂しき人々】（作品）
　演劇。桑田ユリが所属する演劇部が秋の演劇祭でやる予定。[猫は知っていた]
さやましょ【狭山署】（組織）
　北多摩にある。[枯葉色の街で]
さるすべり【さるすべり】（植物）
　竹垣。[林の中の家]
さわい【沢井】（人）
　息子のやけどで箱崎医院に通院。大げさ。[猫は知っていた]
さわの【沢野】（人）
　堅岡清太郎の懇意な医者。小太り。[冷えきった街]
さわのせいじんびょうくりにっく【沢野成人病クリニック】（組織）
　沢野が経営している。[冷えきった街]
さわら【さわら】（植物）
　内海房子の実家がある街の邸の生垣。[林の中の家]
さんどいっち【サンドイッチ】（飲食物）
　ミチルが車の中で食べた。[枯葉色の街で]
さんば【サンバ】（その他）
　江見次郎が電話した先のバックで流れていた。[枯葉色の街で]
さんま【サンマ】（飲食物）
　「〜の香りの漂っている」[林の中の家]

し

じいだい【G大】（組織）
　付属高校に堅岡冬樹が通う。[冷えきった街]
じぇいびいしいてれび【ＪＢＣテレビ】（組織）
　青山にあるテレビ局。[冷えきった街]
しお【塩】（飲食物）
　塩入伸夫がこぼした。[殺人配線図]
しおいりえいこ【塩入英子】（人）
　塩入昌吾の妻。[殺人配線図]
しおいりしきちくでんち【塩入式蓄電池】（その他）
　塩入卓之助が発明した。[殺人配線図]
しおいりしょうご【塩入昌吾】（人）
　塩入哲夫の父。Ｋ商事の専務。小太りのあから顔。[殺人配線図]
しおいりたくのすけ【塩入卓之助】（人）
　塩入昌吾の兄。６５歳で亡くなった。若い頃は相当優秀な機械技師で、政府派遣の留学生としてヨーロッパに渡り、当時むこうでも発達途上にあった各種工作機械の新知識を仕入れて帰った。その後、発明に熱中し、さまざまな機械の改良や試作に成功した。もともと独創性もあれば、それを商品化する手腕もある男で、専門外の電気器具の発明改良にも手をのばし、ことに塩入式蓄電池は、数か国の特許をとったほど画期的な発明だったので、それ一つだけでも、聞いただけで気の遠くなるような、ばく大な財産を築きあげてしまった。[殺人配線図]
しおいりてつお【塩入哲夫】（人）
　大学時代、吉村駿作の２級下だった。まるい素直な目。２４歳。[殺人配線図]
しおいりのぶお【塩入伸夫】（人）
　塩入哲夫の弟。中学一、二年。ラジオマニア[殺人配線図]
しおいりふじん【塩入夫人】（人）
　塩入昌吾の妻。やせ型の女。ぜいたく好み。顔色のさえない、病身らしい感じ。[殺人配線図]
しおいりみどり【塩入みどり】（人）
　塩入哲夫のいとこ。塩入卓之助の娘。２１歳。塩入卓之助の唯一の愛の対象。白い顔色。細おもての、目鼻だちのはっきりした顔は、おとなしそうな中に、どこかしんの強いものがうかがわれる。父親に似て、人ぎらいの方。[殺人配線図]
しおせんべい【塩せんべい】（飲食物）
　佐原信哉が江見次郎に出した。[枯葉色の街で]
しきみ【シキミ】（植物）
　モクレン科。猛毒。[猫は知っていた]
しげる【茂】（人）
　堅岡冬樹宛ての手紙の差出者。[冷えきった街]
しこく【四国】（土地）
　的村加代子の実家がある。的村加代子と結城朝美はこの高松の出身。[枯葉色の街で]
しだこうじろう【志田幸次郎】（人）
　速見文江・志田晴江の父。[林の中の家]
しづこ【志津子】（人）
　檜山朝子が「志保子」と間違えた｡[冷えきった街]
しながわ【品川】（土地）
　昭和２４年まで箱崎医院があった場所。[猫は知っていた]
　布施平吉がラジオ店を営んでいた。[冷えきった街]
しなのまち【信濃町】（土地）
　篠原治療所がある。[枯葉色の街で]
しなのまちえき【信濃町駅】（駅）
　篠原治療所の最寄り駅。[枯葉色の街で]
しのたけ【篠竹】（植物）
　堅岡家にある。[冷えきった街]
しのはらちりょういん【篠原治療所】（組織）
　篠原が経営する。マッサージ、針きゅう。[枯葉色の街で]
しぶや【渋谷】（土地）
　バー「ミホ」がある。[枯葉色の街で]
　成城の前に堅岡家が住んでいた。苗子がカローラから降りた。[冷えきった街]
しまのねこ【縞のねこ】（動物）
　捨てられたボール箱の上でうずくまっている。[枯葉色の街で]
しもん【指紋】（本）
　探偵雑誌。[猫は知っていた]
しもんしゃ【指紋社】（組織）
　出版社。[猫は知っていた]
しゃあろっくほおむず【シャーロック・ホームズ】（人）
　コナン・ドイルが創造した探偵。[猫は知っていた]
　名探偵のたとえ。[殺人配線図]
　「〜気どり」[枯葉色の街で]
じゃがいも【じゃが芋】（植物）
　「顔全体が〜のように腫れあがり」[冷えきった街]
しゃくじい【石神井】（土地）
　坪川慎ニが住む。[冷えきった街]
じゃずおんがく【ジャズ音楽】（その他）
　ラジオから聞こえた。[殺人配線図]
しゃとお【シャトー】（組織）
　的村ミチルが育った街にあった西洋菓子店。表側のウィンドーにケーキ類や灌りのチョコレート、ビスケットのたぐいを並べ、奥は喫茶店になっている明るい感じの店。[枯葉色の街で]
しゃぼてん【シャボテン】（植物）
　水原啓太がマニア。[林の中の家]
しゃんそん【シャンソン】（その他）
　的村ミチルが歌う。[枯葉色の街で]
しゃんぺん【シャンペン】（飲食物）
　堅岡玉代の誕生日で出された。[冷えきった街]
しゅ【朱】（色）
　「〜塗り」[冷えきった街]
しゅいろ【朱色】（色）
　「〜の波」[枯葉色の街で]
しゅうくりいむ【シュークリーム】（飲食物）
　的村文夫がシャトーで買った。[枯葉色の街で]
じゅうす【ジュース】（飲食物）
　的村ミチルが京王デパート内の喫茶店で飲んだ。ミチルがいらないと言った。[枯葉色の街で]
じゅうにえふ【12F】（その他）
　真空管の種類。塩入伸夫が組んだが音の出ないラジオで使用。[殺人配線図]
じゅっきゅうすうぱあ【十球スーパー】（その他）
　吉村駿作が組んだラジオの種類。３バンド・オールウェイブ。[殺人配線図]
じゅむすう゛ぃあんまめえるめめ【ジュ・ム・スヴィアン・マ・メール・メメ】（作品）
　的村ミチルが歌った歌の歌詞。[枯葉色の街で]
しゅらふみん【シュラフミン】（薬）
　最近売り出されている睡眠薬。[枯葉色の街で]
じゅんぱく【純白】（色）
　「〜のビロードのクッション」[猫は知っていた]
しょうぎ【将棋】（ゲーム）
　小学生から八十の老人に至るまで好き。[猫は知っていた]
しょうぎ【将棋】（その他）
　尾根彰と乙谷貞三がさしたことがある。[殺人配線図]
しょうぎ【将棋】（ゲーム）
　三影潤が好き。[冷えきった街]
じょうなんぎんこう【城南銀行】（組織）
　諸田敦彦の父が頭取をしている。[冷えきった街]
しょうふくじ【勝福寺】（組織）
　箱崎医院の隣にある寺。[猫は知っていた]
しょうわせいめいしんじゅくえいぎょうしょ【昭和生命】（組織）
　新宿営業所に梅川より子が勤務している。[枯葉色の街で]
しょおとけえき【ショートケーキ】（飲食物）
　三影潤が津坂茂子と入った喫茶店で注文した｡[冷えきった街]
しょくぶついでんがく【植物遺伝学】（その他）
　仁木雄太郎の専門の中では重要な部門。[林の中の家]
しょっく【ショック】（病気）
　額田総一郎の死因。[枯葉色の街で]
じょにい【ジョニイ】（動物）
　ルナの番犬。雑種。[林の中の家]
しろ【白】（色）
　「〜の長封筒」[林の中の家]
　「赤や〜の金魚」「〜いペンキ」「〜いチョウチョ」「ハンカチは、〜い木綿の大判のやつ」「灰色と〜とまざりになったおしゃれなの」（靴）[殺人配線図]
しろい【白い】（色）
　「〜エプロン」「〜毛糸のクマ」「〜開襟シャツ」「〜物」「〜長い封筒」「〜散薬」「〜角封筒」[猫は知っていた]
　「〜角封筒」「〜カード」[林の中の家]
　「〜クロス」「〜蝶」「〜ペンキ」「〜歯」「〜蛾」[殺人配線図]
　「〜名刺」[枯葉色の街で]
　「レース」「〜紙」「〜糸切歯」「〜上っぱり」「〜ブラウス」「〜掛けぶとん」[冷えきった街]
しろく【白く】（色）
　「〜光る大粒の石」「〜見えた」[猫は知っていた]
　「〜て細い紙巻」[枯葉色の街で]
しろさ【白さ】（色）
　「顔色の〜」[殺人配線図]
しろっぽい【白っぽい】（色）
　「〜羽織」[殺人配線図]
　「〜色」[枯葉色の街で]
　「〜シャツ」[冷えきった街]
しろっぽく【白っぽく】（色）
　「〜乾いた太陽」「夜空は〜見えるほど」「〜塗ったへい」[枯葉色の街で]
しろはぎ【白ハギ】（植物）
　達岡家の玄関にある。[林の中の家]
しろやま【城山】（人）
　分析の専門家。[冷えきった街]
しんく【真紅】（色）
　「〜のランプシェード」[殺人配線図]
しんけいつう【神経痛】（病気）
　篠原治療所のマッサージが効く。額田総一郎、額田ボードの老社員の病気。[枯葉色の街で]
しんしゅう【信州】（土地）
　仁木兄妹の両親が住んでいる。[猫は知っていた]
しんじゅく【新宿】（駅）
　仁木兄妹が箱崎敬二を尋ねる際に通った。[猫は知っていた]
　小田急線の起点。[林の中の家]
しんじゅく【新宿】（土地）
　柏ビルがある。佐原雪代が電話した場所。[枯葉色の街で]
　子供がよく行く喫茶店がある。[冷えきった街]
しんじゅくえき【新宿駅】（鉄道）
　江見次郎と的村ミチルが降りた。[枯葉色の街で]
しんじゅくぎょえん【新宿御苑】（土地）
　三影潤が横を通った。[冷えきった街]
しんじゅくくとつかちょう【新宿区戸塚町】（土地）
　敬和マンションがある。[冷えきった街]
しんじゅくさんこうちょう【新宿三光町】（土地）
　バー「ピリカ」がある。[冷えきった街]
しんじゅくにしぐち【新宿西口】（駅）
　その近くのスタンドバーで、吉村と尾根彰が落ちあった。[殺人配線図]
しんじゅくにしぐち【新宿西口】（土地）
　堅岡レディ・スクールがある。[冷えきった街]
しんせい【しんせい】（煙草）
　吉村が小杉真起子の部屋の前で吸った。[殺人配線図]
しんぞうまひ【心臓マヒ】（病気）
　死因になる。[林の中の家]
　堅岡志保子の死因。[冷えきった街]
じんちょうげ【じんちょうげ】（植物）
　塩入卓之助の家の、門から玄関の間の敷石道の両側の植えこみにあった。[殺人配線図]
じんふぃず【ジンフィズ】（飲食物）
　ピリカで三影潤が注文した。[冷えきった街]

す

すいす【スイス】（土地）
　広尾に大使館がある。[枯葉色の街で]
すいみつとう【水蜜桃】（飲食物）
　仁木兄妹が箱崎家に招待された時に出された。[猫は知っていた]
すいらん【スイラン】（植物）
　キク科。[林の中の家]
すうぷ【スープ】（飲食物）
　堅岡玉代の誕生日で出された。[冷えきった街]
すええでんししゅう【スエーデン刺繍】（その他）
　帯。[枯葉色の街で]
ずがいこつこっせつ【頭蓋骨骨折】（病気）
　額田総一郎の死因。[枯葉色の街で]
すがも【巣鴨】（土地）
　広田文具店がある。[猫は知っていた]
すがわら【菅原】（人）
　阿佐ヶ谷署の年とった警官。[枯葉色の街で]
すぎやま【杉山】（人）
　桑田ユリが所属する演劇部の部長。[猫は知っていた]
すこっちてりあ【スコッチ・テリヤ】（動物種類）
　的村ミチルが選んだ茶わんの模様。[枯葉色の街で]
すずきぶんぼうぐてん【スズキ文房具店】（組織）
　二階に江見次郎が下宿している。[枯葉色の街で]
すっぽん【スッポン】（動物種類）
　「月と〜」の慣用句。[林の中の家]
すてえき【ステーキ】（飲食物）
　堅岡玉代の誕生日で出された。[冷えきった街]
すどう【須藤】（人）
　塩入みどりの小学校の時の先生。[殺人配線図]
すどうきょうへい【須藤恭平】（人）
　スリ。目と目のあいだがやけに離れた平べったい顔で、頭の鉢が横にひらいている。[枯葉色の街で]
すぱげてぃ【スパゲティ】（飲食物）
　江見次郎が東横デパートの地下食堂で食べた。[枯葉色の街で]
すもも【スモモ】（植物）
　箱崎医院にある。[猫は知っていた]

せ

せい【セイ】（人）
　堅岡清嗣家のお手伝い。[冷えきった街]
せいこうえん【静光園】（組織）
　小金井にある養老院。[冷えきった街]
せいさんえん【青酸塩】（薬）
　毒薬。[冷えきった街]
せいさんかり【青酸カリ】（薬）
　吉村が飲もうとしたお茶に……。[殺人配線図]
せいさんそおだ【青酸ソーダ】（薬）
　毒薬。[冷えきった街]
せいじょう【成城】（土地）
　堅岡邸がある。[冷えきった街]
せいじょうがくえんのえき【成城学園の駅】（駅）
　堅岡家の最寄駅。正式な名前は「成城学園前」。[冷えきった街]
せいわけんせつこうぎょうかぶしきがいしゃ【清和建設工業株式会社】（組織）
　建築会社。原宿にある。[枯葉色の街で]
せたがや【世田谷】（土地）
　箱崎医院がある。[猫は知っていた]
せたがやく【世田谷区】（土地）
　成城がある。[冷えきった街]
せたがやどおり【世田谷通り】（土地）
　三影潤が堅岡邸へ行く途中で通った。[冷えきった街]
せどりっく【セドリック】（車種）
　極東商事が扱っている車。[枯葉色の街で]
せぷてんばあそんぐ【セプテンバー・ソング】（作品）
　三影潤と津坂茂子が入った喫茶店で流れていた。[冷えきった街]
ぜんそく【ぜんそく】（病気）
　斎木のぶ子の持病。[冷えきった街]
せんちゃ【煎茶】（飲食物）
　花牧伊真子が江見次郎に運んできた。ノブが運んできた。[枯葉色の街で]
せんばん【旋盤】（その他）
　塩入卓之助の研究室に置いてあった。小型。[殺人配線図]
せんゆうこうらく【先憂後楽】（その他）
　篠原治療所の色紙に書かれてあった文字。[枯葉色の街で]

そ

そふとあいすくりいむ【ソフト・アイスクリーム】（飲食物）
　「〜の形の入道雲」[猫は知っていた]
そらいろ【空色】（色）
　「カーテンが真新しい〜のに」「〜のリップルのカーテン」[猫は知っていた]
　「〜のビュイック」「〜のビュイック」[林の中の家]
　「〜のツーピース」[枯葉色の街で]