横丁の名探偵

トップ　＞　ラヂオの世界　＞　わかいこだま（泉谷しげる）

番組名　　わかいこだま 放送局　　ＮＨＫ第一放送 放送日時　１９７４年１２月２８日２２：２０〜２３：００

「摩天楼」
泉谷＿	えーえーよいしょ。えーテレビで流れる部分てのはこの中のわずかじゃないかと思うんでありますが、おそらくどの辺を切るかということはだいたい想像はつきますが。えー誰や、お前初めから終わりまで切るもんだと思ってんだろ、てめえ。へへへ。 えー去年もヤングな、なんだ　確か出たんだ俺。なぜか正月にはなんかＮＨＫ凄く縁があるんだけれども、なぜか紅白には全然縁がない。ははは。今日は紅白見事に出ましたカイメンタイっていうのがおりますが。ははは。ＮＨＫ来てもどこ来てもあまり変らんな俺は。普通は少しはぴしっとしばるものかと思ったら退屈なばっかりで。 しかし僕はテレビは実は物凄く好きなんで朝から晩までなんか暇な時はもうテレビ。あの凄くだからＮＨＫなんか刑事ネコロンボというのがあるんですがあれが物凄い好きでねあの。なんとなく見てるんですけど。あとなんかあったっけＮＨＫであまりよく知らないんだけれども。 出るたんびにちきしょう、郷ひろみは出てるしちきしょうって感じでね。俺のライバルも頑張ってるなって感じでね、負けてなるかこの野郎ってな。どうも放送局の受けが悪くて。恐らく顔に問題があるんではないかと。謙遜ですが、この野郎。 それでは先生方、よろしいでござんしょうか。 （イントロ）一曲くらいつきあえ　ほらほら　やれほら お前合わないんだよお前
「ヒマ人クラブ」
泉谷	正月は非常に雨が多くて出だしから大変に寒い思いしてますけどね。今日は生憎なんかみぞれと雪と雨がまざったようなほんとにへへへ。お前らも結構合わせる方だねどちらかというと。最近の客は割と放送づれしてやがるなおい非常に。 俺はたまにしか出ないからね。もうほんとこうテレビカメラ見ただけでもものすごい興奮するねこう。わーあれに俺が入っちゃのかと思うとね。すごいな、しかも横っぱしにＮＨＫなんて書いてあるでしょ。なぜＮＨＨじゃねえんだろうかとね、いろいろこうつまらないこと考えたりしてるわけ。 しかしみんな職業柄あんまり参加できないって感じでね結構言ってる割にはむすっとしてあの馬鹿、何か言ってやがるとかこういう感じでほんとすごく喜びたいんだ。喜んだらいいじゃないの現場の労働者の諸君。年末商戦の乗り気であっ、えー年末ではない。ここカットして欲しいんじゃないか、あんまり。へんに興奮しておりますが。
「春のからっ風」
泉谷	ちょっと風邪をひいてまして、えー正月風邪なんですが、えーどうも。だけどまあみんなにその今日俺風邪ひんてんだよ調子よくないんだよななんて言ったんですけれども、お前普段と変らないじゃないか、ひいてるほうが渋くていいと言われまして結構えー。 しょうがねんだよ、これ入っちゃうんだから。お前汚ねえっていいやがって。聞こえるんだぞ、この野郎、今客がどういう精神状態で聴いているかってことはな、手にとるようにわかるんだよお前。たまたまお前がブスだからな、目が届かないだけでな。そう認めちゃいかんよ自分がブスだってことを。そういう時は何よって反乱しなくちゃああ反抗しなくちゃ。 笑ってばかりいちゃ困るだろ。女ってどうしてそうやってすぐこう風にやってこう風にやったりするの、恥ずかしいことを。まあやめてよ馬鹿なんてやる。まかり間違えばこうなるからやめな。ほんとにどちらかにしな、これかこれか。苦しい？　ははは、出しちゃえばいいじゃん。ねえ、正月早々おめでたいからさ。 きついなお互いにな。いいじゃんお前ら只なんだもん、いいじゃないかよお前。普段は金取って物凄い高い金とって見られるんだよ、お前。只だろお前。只でお前スターの顔見れたらお前。 待て、お前らなんだ今の笑いは。いかにも俺、芸能人としていき足らない男のようにそういう意識が凄い働いてるね。てめえなこの野郎凄い腹立つ。あっ、今日はこれかちくしょう。 では乱・乱・乱という歌をやりますが。
「乱・乱・乱」
泉谷	よくこれは私自身の歌だと誤解されやすいんですが、決してそういうことはありません。わたくしは先ほどから言っているようにスターですので、そういった平民の悩みはよくわかりません。あの努力はしているんですが、やっぱしぼくは山の手ですし、やっぱしうちにはあの獅子のカーペットなんてありまして。なんだやんなってきたなあ、おい。嘘をつくって大変だなあ、おい。ほんとそうなりてえよなちきしょう。そう思っているんでありますが。へへへ。 最近あまりにも俺のイメージが世間に出回りすぎちゃっていくら俺がきれいぶってもなかなか認めてくれないというのが最近の世間のあれでありますが、来年こそは来年こそはといつも思っているんですが、今年はとにかくどちらかといったらまあ大変難しい情勢になりました。えーと福田赳夫が首相になった折りですし。ねえレコード大賞には誰が取ったんだっけな、沢田研二が取りましたね。えーしかしああいうのを凄い見てるんだけれどね、なぜあの放送禁止大賞ってのはねえんだろうかなんてねすごい感じるわけ。俺一発で受かると思うよなあれはなそういうのがあったら。もう歳だからねやっぱ、今凄いかわいこちゃんなんか見ちゃうと凄い嫉妬して、ちくしょう俺もあんなに若けりゃなあ、踊り狂っちゃうんだけどなあ。後ろに日劇ダンシングチームかなんか従えてね、あはあはあなんてやったらね、ほんとにもう少しは後家殺しに役に立つんじゃないかと思ってるんですけれども。 なかなかなかなあどうしてしかし最近のガキはなあ、物凄く腹立つんだけれども、郷ひろみなんかやっぱ凄くうまいと思うよあいつなんか、俺らよりずっとうまいしね、なんかこう。お前ねこの野郎。だからさサイジョウオデキとかねヤマグチフトモモなんて割りと好きなんだけれどね。 あの今年はわりとこう少し演歌かなんかがね伸びてくれればありがたいなと思うんだけれども。西川峰子ってのがあなたにあげる、あれはいいねやっぱし俺は女ってのはああでなきゃいかんと思うね、正直言っちゃうと。女がだいたい男よりではるというのはけしからんと思う、あくまでも。今日も非常にこう高い靴履いてる女が結構来てるけれども、お前なんかそうだなこの野郎俺より、俺も結構高いな。俺はこれでもガロに負けてるからな。非常にそういう高い靴履いて男をこう見下したような靴履かないように。大変けしからんよ、そういう靴は。あくまでもやっぱり男の下になってだな、君その長いスカート穿いてるからいいんだよ、隠れて、ねその高い靴。スカート穿いて普通に歩いてごらん、みっともないよ。遠くから見てるとブロックひきずって歩いて見えるよ。底こんなに厚いから、やめな。君にはね地下足袋が一番いいいだよ。後であげるからね、山田製作所の。 最近あの子供の捨て子の事件とかそういうのがずいぶん聞かなくなったんですごくほっとしてるんだけれども、ああいうニュースはあってもなんか隠して欲しいというかね。ロッカーで捨てたとかなんとかそういうのは、あまり教えてもらいたくないという気が凄いするわけ。やっぱり子供ができちゃうとなんかきついんだよな。だからああいうのをどんどん忘れて。 思うに子供がこう捨てられるのは俺なりの解釈なんだけれども、恐らく将来あの親が子供に捨てられる恐怖感から先に子供を捨てておいた方がなんか親は安全ではないかというそういう発想から子供を捨ててるんじゃないかと考えて、ガキにごますってるんだけれども。早く大きなスケバンになってくれ。でもどっちにしろあんまりああいうニュースはこれからあってもあまり聞きたくないという気持ちが凄くするわけ。
「ひとりあるき」
泉谷	どうも
「鏡の前のつぶやき」
所	摩天楼、ヒマ人クラブ、春のからっ風、乱・乱・乱、ひとりあるき、鏡の前のつぶやき、エー泉谷しげるとラストショーのステージからお送りしました。えー昨日今日とお送りしましたこのヤングフェスティバルの模様は来年１月４日午後６時から６時５０分まで総合テレビで放送いたします。どうぞお楽しみに。えーかなりお正月の放映を意識した泉谷君の話だったんですけれどもやっぱり貫禄が出てきて凄いなあと思わせるステージでした。 いよいよ押し詰まってきましたけれどもほんとにもう今年はいろいろみなさんから応援していただいてほんとにありがとうございました。来年も今年以上にいろんな面白い企画を考えてどんどんやっていきたいと思ってます。どうか応援してください。それでは泉谷しげる眠れない夜を聴きながらお別れです。みなさんどうぞよいお正月を。
泉谷	最後の曲へ突入したいと思うんでありますが、先生方一つけたたましく。行くよワン・ツー・スリー・フォー
「眠れない夜」

泉谷：泉谷しげる、所：所太郎